はじめに
この説明書は、Macを初めて使う人とWindowsから乗り換えた人向けに、毎日使う操作だけをまとめたものです。内容はmacOSの最近のバージョン(Sonoma以降)を前提にしています。
- 最初から順に読めば、1時間ほどで基本が身につきます。
- 困ったときは最後の「困ったときは」から読んでください。
- 文中の ⌘ は Command キー、⌥ は Option キー、⌃ は Control キー、⇧ は Shift キーです。
画面の見かた
Macの画面は、上端の「メニューバー」と下端の「Dock」でできています。Windowsと違い、アプリのメニューはウインドウの中ではなく、常に画面上端に表示されます。
| 場所 | 名前 | 役割 |
|---|---|---|
| 左上のりんごマーク | Appleメニュー | システム設定、再起動、システム終了、強制終了 |
| 上端の中央より | メニューバー | 今使っているアプリのメニュー(ファイル、編集など) |
| 右上のスイッチ型アイコン | コントロールセンター | Wi-Fi、Bluetooth、音量、画面の明るさ |
| 右上の時計 | 通知センター | 通知とウィジェット |
| 右上の虫メガネ | Spotlight | アプリやファイルの検索 |
| 下端 | Dock | よく使うアプリの並び。起動中のアプリには小さな点がつく |
| Dockの左端 | Finder | ファイルを見るアプリ(Windowsのエクスプローラー) |
| Dockの右端 | ゴミ箱 | 消したファイルの一時置き場 |
ウインドウの左上にある3つの丸ボタンは、左から赤:閉じる、黄:Dockにしまう、緑:フルスクリーンです。赤で閉じても、多くのアプリは終了せず動いたままになります。
基本操作
トラックパッドは「何本の指で触るか」で操作が変わります。まず下の6つを覚えれば十分です。
| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| クリック | 1本指で押す(または軽くタップ) |
| 右クリック | 2本指で押す。または ⌃ を押しながらクリック |
| スクロール | 2本指で上下になぞる |
| 拡大・縮小 | 2本指でつまむ/広げる |
| ページの戻る・進む | 2本指で左右にスワイプ |
| 開いているウインドウを一覧 | 3本指で上にスワイプ(Mission Control) |
アプリの起動と終了
- 起動:Dockのアイコンをクリックするか、⌘ + スペース でSpotlightを開き、アプリ名を入力して Return。
- 切り替え:⌘ + Tab で起動中のアプリを行き来します。
- 終了:⌘ + Q。ウインドウの赤ボタンでは完全に終了しないことがあります。
指の動きや速度は「システム設定 > トラックパッド」で変えられ、各操作の動画も見られます。
よく使うキーボードショートカット
Windowsの Ctrl は、Macではほぼ ⌘(Command)に置き換わります。
| 操作 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| コピー | ⌘ + C | Ctrl + C |
| 貼り付け | ⌘ + V | Ctrl + V |
| 切り取り | ⌘ + X | Ctrl + X |
| 元に戻す | ⌘ + Z | Ctrl + Z |
| やり直す | ⌘ + ⇧ + Z | Ctrl + Y |
| すべて選択 | ⌘ + A | Ctrl + A |
| 保存 | ⌘ + S | Ctrl + S |
| 検索(ページ内) | ⌘ + F | Ctrl + F |
| アプリを終了 | ⌘ + Q | Alt + F4 |
| ウインドウを閉じる | ⌘ + W | Ctrl + W |
| アプリを切り替え | ⌘ + Tab | Alt + Tab |
| 検索(Spotlight) | ⌘ + スペース | Windowsキー |
| 画面全体を撮影 | ⌘ + ⇧ + 3 | Win + PrtSc |
| 範囲を選んで撮影 | ⌘ + ⇧ + 4 | Win + ⇧ + S |
| 撮影・録画メニュー | ⌘ + ⇧ + 5 | Win + ⇧ + R |
| ファイルを削除 | ⌘ + Delete | Delete |
| 強制終了 | ⌘ + ⌥ + Esc | Ctrl + Shift + Esc |
| 日本語・英語の切替 | 「かな」「英数」キー | 半角/全角 |
Macの Delete キーは Windows の BackSpace と同じで、カーソルの左を消します。右を消すときは fn + Delete です。
ファイル管理
ファイルはすべてFinderで扱います。Dock左端の顔アイコンをクリックすると開きます。
- 主なフォルダ:Finder左側のサイドバーに「デスクトップ」「書類」「ダウンロード」「アプリケーション」が並びます。
- 新しいフォルダ:⌘ + ⇧ + N。
- 名前の変更:ファイルを選んで Return。
- 中身をちらっと見る:ファイルを選んでスペース(クイックルック)。開かずに画像やPDFを確認できます。
- 削除:⌘ + Delete でゴミ箱へ。ゴミ箱の中身は30日後に自動で消える設定もできます。元に戻すにはゴミ箱を開いて右クリック >「戻す」。
- iCloud Drive:Appleアカウントでサインインすると、「デスクトップ」と「書類」をiPhoneなどと同期できます。無料枠は5GBです。
- AirDrop:近くのiPhoneやMacへワイヤレスで送れます。ファイルを右クリック >「共有」>「AirDrop」。
USBメモリや外付けディスクを外す前は、Finderのサイドバーで⏏(取り出し)を押してください。
アプリの入れ方・消し方
一番安全なのはApp Storeから入れる方法です。それ以外は、開発元の公式サイトからだけダウンロードしてください。
App Storeから入れる
- DockまたはSpotlightから「App Store」を開く。
- アプリを検索し、「入手」または価格ボタンを押す。
- 入ったアプリは「アプリケーション」フォルダとLaunchpadに表示されます。
公式サイトから入れる(.dmgファイル)
- ダウンロードした .dmg をダブルクリックする。
- 表示されたアプリのアイコンを「アプリケーション」フォルダへドラッグする。
- Finderのサイドバーで⏏を押して .dmg を取り出し、.dmg 自体はゴミ箱へ。
- 初回起動時に「インターネットからダウンロードされたアプリです」と出たら、入手元に心当たりがあるときだけ「開く」を押す。
アプリを消す
- 「アプリケーション」フォルダでアプリをゴミ箱へドラッグするのが基本です。
- App Storeのアプリは、Launchpadでアイコンを長押しして「×」でも消せます。
- 専用の「アンインストーラ」が付いているアプリは、そちらを使ってください。
設定とメンテナンス
設定はすべて「システム設定」(Appleメニュー > システム設定)にあります。左上の検索欄に「壁紙」「プリンタ」などと入力すると、すぐにたどり着けます。
| やりたいこと | 場所 |
|---|---|
| Wi-Fiにつなぐ | コントロールセンター > Wi-Fi、または システム設定 > Wi-Fi |
| 壁紙を変える | システム設定 > 壁紙 |
| 文字を大きくする | システム設定 > ディスプレイ >「文字を拡大」側へ |
| ダークモード | システム設定 > 外観モード |
| パスワードやTouch ID | システム設定 > Touch IDとパスワード |
| プリンタを追加 | システム設定 > プリンタとスキャナ |
ソフトウェアアップデート
システム設定 > 一般 > ソフトウェアアップデート を開き、「自動アップデート」をオンにしておくと安心です。大きな更新の前は必ずバックアップを取ってください。
Time Machineでバックアップ
- 外付けディスク(Macの容量の2倍程度が目安)をつなぐ。
- システム設定 > 一般 > Time Machine >「バックアップディスクを追加」。
- 以降はつなぐだけで、1時間ごとに自動でバックアップされます。
困ったときは
ほとんどのトラブルは「アプリの強制終了」か「再起動」で直ります。上から順に試してください。
- アプリが固まった:⌘ + ⌥ + Esc で「強制終了」画面を開き、そのアプリを選んで「強制終了」。保存していない内容は消えます。
- Mac全体が重い・おかしい:Appleメニュー >「再起動」。
- マウスもキーボードも反応しない:電源ボタン(Touch IDボタン)を約10秒長押しして電源を切り、数秒待ってもう一度押す。
よくある質問
- 容量が足りない:システム設定 > 一般 > ストレージ で何が場所を取っているか確認できます。「ダウンロード」フォルダの整理とゴミ箱を空にするのが効果的です。
- Wi-Fiにつながらない:コントロールセンターでWi-Fiを一度オフ→オン。ダメならルーターとMacを再起動。
- ファイルをどこに保存したか忘れた:⌘ + スペース でファイル名の一部を入力。
- バッテリーの持ちが悪い:システム設定 > バッテリー で、電力を多く使うアプリを確認できます。
- どうしても直らない:Appleサポートまたは「Appleサポート」アプリから問い合わせできます。